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中国系作家・劉宇昆氏、SFの最高賞ヒューゴー賞を受賞 小説の背景に日本文化 「横浜買い出し紀行」に啓発  

1 名前:yomiφ ★[] 投稿日:2013/09/09(月) 01:37:18.31 ID:???
2013年9月7日、新京報によると、米テキサス州で行われた第71回世界SF大会で1日、
2013年のヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品が発表された。
中国系作家の劉宇昆(Ken Liu)氏が昨年「紙の動物園」(The Paper Menagerie)で
ヒューゴー賞・ネビュラ賞の短編小説部門で受賞したのに続き、
今年も「もののあわれ」でヒューゴー賞(短編部門)の受賞を果たした。

■小説は日本文化を背景に

「もののあわれ」は地球滅亡後の25歳の若者、唯一生存した日本人が宇宙船に乗って
新しい他の星へ行く物語だ。小説では彼の子供時代と、船に乗るのを待つ現在の彼との
2つの時間軸が描かれている。

「もののあわれ」の主人公は数少ない日本文化の継承者だが、米国文化が主流の環境で
生活しており、そのため周囲の様々な事柄に溶け込めずにいる。
劉氏はここで文化の不平等の問題を深く論じている。小説の構造は複雑ではないが
細やかな情感が描かれ、一種のセンチメンタルな情緒が描かれている。興味深いことに、
劉氏の小説では漢字の表す意味についての興味が再三描かれている。
昨年受賞した「紙の動物園」の最後は、中国語の「愛」という字を何遍も書いたが、
「もののあわれ」では「この世界の構造は、まるで日本の漢字の『傘』のようだ…全ての部分が
対称的ではない」と、日本の漢字についての描写で始まっている。

■作品3点がネビュラ賞にノミネート

「もののあわれ」は日本の伝統文学、詩、美学理論における重要な概念だ。劉氏によると、
同作品のアイデアは同じく「もののあわれ」の文化を表現した日本のマンガ「横浜買い出し紀行」に
啓発されたものだという。劉氏はかつてインタビューで、「もののあわれ」で追求しているのは
一種の審美眼を中心とする創作で、避けることのできない万物の変遷への読者の感情を呼び起こし、
「回想と過去との関連の重要さ」を理解して欲しいと望む、と語っている。

劉氏が初めてヒューゴー賞を受賞した際、劉慈欣(リウ・ズーシン)氏は作品について
「東洋人の細やかな情感が欧米の読者に新鮮さを与えた」と評価している。
劉氏の作品はここ数年、高く評価され、今年のネビュラ賞では3作品が中・長編部門、中篇部門、
短編部門でそれぞれノミネートされたが、最終的な受賞にはいたらなかった。

http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76500

The Hugo Awards
http://www.thehugoawards.org/



3 名前:なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/09/09(月) 01:41:08.82 ID:ihYjiJNH [1/2]
この人日本人が心配する位ごっつい日本贔屓だよね


6 名前:なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/09/09(月) 01:44:06.75 ID:/iF9vc0s
ヨコハマ買い出し紀行は名作
定期的に読み返したくなる
心が洗われる




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7 名前:なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/09/09(月) 01:44:14.67 ID:EbmhsGV9
この人はアメリカ国籍だし、アメリカの教育を受けて育ってるからな。
中国人でも中国共産党の洗脳教育を受けずに、まともな社会で育てば
まともに育つという事例だな。

本当なら母国である中国の文化にインスパイアされた方が幸せだったかもしれんが、
今の中国には文化と呼べるものが無いから、東洋人としてのアイデンティティを
表現したければ日本文化にインスパイアされるしかないわな。


13 名前:なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/09/09(月) 02:02:02.96 ID:Bifj1Ubd
共産党がビッグブラザー化した中華1984を書くべき


14 名前:なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/09/09(月) 02:04:25.56 ID:XmBxmIg+
中国って結構SFあるんだよな
社会体制の批判とかを直でやるとヤバいからSF的な寓話に込める

サンリオSF文庫でも入手が難しい一冊に「猫城記」ってのがあるが
あれも老舎っていう中国の作家のだったな



17 名前:なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/09/09(月) 02:20:58.24 ID:C34JTaHm
>>14
文化大革命で紅衛兵に吊るしあげられて翌日入水自殺したとか
老舎も現代中国史の暗部だよな


33 名前:なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/09/09(月) 05:09:54.08 ID:4fiQhFye [1/2]
>>14
以前のSFマガジンでやってた中国SF特集は、なかなかの傑作ぞろいで驚いたわ

しかし中国の体制上、「読者の科学技術を啓蒙する」という建て前でしか
存在を許されないせいで、科学考証に関しての些細な揚げ足取りが
横行しているという、不幸な状況にあるそうな


15 名前:なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/09/09(月) 02:10:08.56 ID:zd3A/kFw
買い出し紀行の名前をこんなところで見るとは・・・
あの機微の世界は日本人にしか理解できないものと思ってた。


20 名前:なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/09/09(月) 02:31:58.82 ID:E70EIwq5
それぞれ作風は違うがバリントン・ベイリー、初期のデイヴィッド・ ブリン、それにウィリアム・ギブスンみたいに日本を意識したSF作家はいたし
スティーヴン・ハンターなんかも、たそがれ清兵衛をきっかけに日本映画にハマり捲った結果、スワガー・シリーズのありえへん展開になったりしたから
中国系とはいえ生粋のアメリカ生まれのアメリカ人の劉宇昆が日本にハマっても違和感なさそうだな


22 名前:なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/09/09(月) 02:33:20.21 ID:hDE91vk9
日本文化って、今でもSFの題材になりうるほどエキゾチックなイメージなのかねえ。
それともこれは「掘り下げた過程」が重要で、日本文化である必要は特になかったりするのかな。

...まあ読んでみりゃ早いか。



45 名前:なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/09/09(月) 09:44:17.03 ID:fsGz0MQf [1/2]
この人の作品読んでみたくなったけど、和訳された文庫本とか出てるのかなぁ?


48 名前:なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/09/09(月) 10:03:25.90 ID:cGIz/Ywg [2/2]
>>45
記事に出ている「もののあはれ」はアンソロジー『FUTURE IS JAPANESE』に収録されている
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/124662.html

そのほか「紙の動物園」がSFマガジン2013年3月号に掲載
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/721303.html

短篇集『紙の動物園(仮題)』が2015年2月刊行予定
http://www.hayakawa-online.co.jp/ginze/



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元スレURL:http://anago.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1378658238/
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[ 2013/09/10 12:12 ] SF | TB(0) | CM(9)
中華を題材のSF
中華を題材にしたSFでは、バリー・ヒューガードの
「鳥姫伝」
「霊玉伝」
「八妖伝」
三部作もおすすめです。
[ 2013/09/10 15:00 ] [ 編集 ]
才能ある人達が国に認められないなんて。一方じゃ国上げてがんばっても才能が育たない未開の国もあるのに。
[ 2013/09/10 16:14 ] [ 編集 ]
ヨコハマ買い出し紀行ねえ。このマンガの作者が作る世界観は概ね好きなんだけど
カブのイサキを読んだあとは、なんか肩透かしをくらったというか
嫌いじゃないんだけど、あれ本当に作者が描きたかったことなのか? っていう
いろいろ投げっぱなしジャーマンな感じだったし
[ 2013/09/10 16:25 ] [ 編集 ]
中国は割とSFの土壌のある国だと思うな
もともと自然現象や宇宙観を理詰めの五行思想で説明していたような国だし、19世紀~20世紀初頭の科学ブーム時代にはトンデモ翻案SFや未来予想図が発行されていた。

オリエンタルにとらわれ過ぎるのも一種の枷ではあるけれど、時々は非西欧型のSFがあってもいいね






[ 2013/09/10 17:11 ] [ 編集 ]
カブのイサキはあきらかに打ち切り喰らったと思う
編集長が替わったのか、アフタヌーンで同時期に何作品も連載終わってたし
[ 2013/09/10 17:40 ] [ 編集 ]
ヨコハマ読み返したくなってきた
叙情的なSFって好きだな、この受賞作の翻訳版発売が楽しみ
[ 2013/09/11 00:53 ] [ 編集 ]
 
ってアメリカ人か
中国移民だったら何に影響されたか絶対言わんわな
[ 2013/09/11 10:07 ] [ 編集 ]
読みてぇ
早川さんはよ
[ 2013/09/11 18:37 ] [ 編集 ]
「もののあはれ」読んだよー!
永遠と一瞬、宇宙全体と一人の人間、といった、大きなものと小さなものの対比が優しく鮮やかに描写されてると感じたよ
確かに、ヨコハマ好きな人なら気に入るテイストのお話だと思う
[ 2013/09/12 21:21 ] [ 編集 ]
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